ペイパルで危険な思いをした!という話をちらほら聞きます。
実際にペイパルは不正利用(アカウント乗っ取り)被害やフィッシングメール詐欺被害が報告されていて、被害に遭った人は少なくありません。
しかしオンライン決済を利用する限り、どのサービスを使っても不正利用や詐欺に遭う可能性はあります。
この記事ではペイパルで決済することが不安だという人のために、ペイパルの危険性と万が一の対策を紹介しながら、ペイパルの安全性を解説します。
社会情勢でスマホでのオンライン決済が急増しているので、これから先ネット犯罪もさらに増加するでしょう。
これを機会にしっかり危険性を理解して、安全にペイパルを利用しましょう!
目次
ペイパルは危険?仕組みを解説
ペイパルは1998年から運用が開始されたオンライン決済サービスの1つで、ユーザーは全世界2憶5,000万人以上。
使えるお店は1,800万店以上と幅広いです。
ペイパルは日本ではまだメジャーではないので不安に思うのも仕方ありませんが、最近では大手企業でペイパルの導入が普及してきています。
- 楽天市場(ショップによって異なる)
- ユニクロ
- マルイ
- 東急ハンズ
- NINTENDO
私はマイニンテンドーストアと海外通販Wishでの決済はペイパル一択です^^
不正利用被害やフィッシングメール詐欺が報告されてから「ペイパルは危険」という認識が広まりましたが、ペイパル自体がまだ日本ではあまり普及していないので無理もありません。
しかしペイパルはオンライン決済サービスを先駆けた企業でもあるので、短絡的に危険と決めつけるのはちょっと待ったです。
ペイパルの仕組み
ペイパルは、購入者とショップの間に入って支払いを保護してくれるシステムです。
購入者は個人情報をショップに知られることなく買い物をすることができます。
クレジットカードで買い物をするとカード情報が店舗やネットショップにわたりますが、ペイパル決済にするだけで個人情報が守られるのは嬉しいですね!
ペイパル決済に使えるチャージ(入金)方法
- クレジットカード
- 口座振替
- デビットカード
ペイパルは資金移動業者なので、ペイパルアカウントに入金することはできません。
※資金移動業者=銀行以外の、送金や決済などの為替取引をする事業者
事前に登録しておいたクレジットカードや銀行口座から支払うので、正確にはチャージではありません。
(複数登録している場合はどれを優先するか選択ことができます)
アプリを開くと残高が表示されますが、ここには送金を利用して受け取った場合に残高が表示されます。
残高は銀行口座に振り込んでもいいし、ペイパル決済に使うこともできます。
ペイパルの危険性
ペイパルはオンライン決済システムなので、いちばんの危険性といえば冒頭でも紹介したアカウントの乗っ取りやフィッシングメールです。
アカウントの乗っ取り
ペイパルにクレジットカードなどの個人情報を登録しておくということは、そのアカウントとパスワードが他人に知られたら悪用される恐れがあります。
ペイパルはメールアドレスまたは電話番号とパスワードがあれば簡単にログインすることができます。
パスワードは使いまわしせず、簡単には解読できないものを設定しましょう。
フィッシングメール
フィッシングメールは大手企業になりすまして、相手の個人情報を取得する詐欺メールです。
ペイパルが決してメールで確認することがない情報
- クレジットカードおよびデビットカードの番号
- 銀行口座番号
- 運転免許証番号
- メールアドレス
- パスワード
引用 ペイパル公式サイト
もしペイパルになりすましてこのような内容を確認するメールを受信しても、決して返信やURLにアクセスしてはいけません。
- ドメインがペイパルではない
- 送り主が複数
- メール内に不審なURLが記載されている
- おかしな日本語が使われている
- 急を要す内容
私はまだペイパルになりすましたフィッシングメールは経験ないですが、AmazonやApple、佐川急便になりすましたメールはよく来ます。
AmazonやAppleのフィッシングメール文面は正規のものとそっくりなので見分けがつかないですが、送り主のメールアドレスを見るとアマーゾン@~やアアマゾン@~など、ちょっとおかしいのですぐに気づきます。
Appleは見分けがつかなかったので、サポートに転送して判断してもらった経験があります。
万が一ペイパルが不正利用されたときの対処法
ペイパルアカウントに万が一不正アクセスがあると、ペイパルアカウントがロックされたり、ペイパルからメールが届きます。
不審なメールを受信したら、そのままspoof@paypal.comに転送し、不審なメールを削除します。
削除後、念のためペイパルにログインして取引履歴を確認し、問題がなければパスワードを変更しましょう。
身に覚えのない取引があった場合はお問い合わせから連絡(電話可)しましょう。
ペイパルのサポート対応は迅速という口コミ多数です。
ペイパルのサポートは返事早いし親切丁寧で神がかってると思う。
— あや。@クラウド∞回収。グレ回収。 (@0xxayaxx0) 2017年10月11日
最近のpaypalは本当にサポートが早い。
後はフィッシングメール報告・対応窓口と、時々発生するUIでのトラブルが改善されれば尚良いね。
なんだかんだ海外と取引する時はやっぱりpaypalを使う事が多い。— hedgelink (@NotesGearClover) 2017年7月12日
不正利用はクレジットカード会社が補償してくれる場合もありますが、ペイパルが窓口を設けているのでまずはペイパルに連絡してみましょう。
ペイパルの安全性は?
ペイパルの危険性を知ったところで、続いてはペイパルが安全な理由を解説します。
ペイパルの安全性は、購入者とショップの間に入って支払いを保護してくれるシステムにあります。
ペイパルは買い手保護制度というものを設けています。
買い手保護制度とは
買い手保護制度とは、以下のトラブルがあった場合返金対応してくれる制度です。
- 商品が届かなかったとき
- 全く違う商品が届いたとき
以下は対象外です。
下記の商品については、補償の対象になりません。
- 不動産
- 事業(ビジネスを購入する場合)
- 車両(オートバイ、トレーラーハウス、航空機、および小型船舶を含む)
- 特注商品(SNADに関して)
- PayPalの利用規定ポリシーに違反する商品
- お客様本人が直接受け取った商品、または代理人が受け取るようにお客様が手配した品(小売店頭も含む)
- 製造業用の工業機械
- 現金に相当する商品(プリペイドカードまたはギフトカードを含む)
- 個人間の支払い
引用 ペイパル公式サイト
代金を支払ってから180日以内に取引履歴から「問題を報告」を選んで必要事項を入力し、手続します。
ペイパル独自の不正防止モデル
すべてのお取引を24時間、365日モニタリングしており、不審な動きがあった場合にアカウントを制限するなど、お客様の被害を最小限に抑えるしくみでお取引を守っています。
引用 ペイパル公式サイト
ペイパルは独自の不正防止モデルとしては業界最高水準を保っています。
セキュリティは業界最高水準のシステム
個人情報は最高水準の暗号化キーで保護。さらに、クレジットカード会員データを安全に取り扱う事を目的として策定された業界の基準PCI DSS (Payment Card Industry Data Security Standard)に準拠しています。
引用 ペイパル公式サイト
これだけ管理がしっかりしていても、アカウント乗っ取りやフィッシングメールは存在します。
それでも被害に遭うと運が悪いとしか言えませんが、パスワードを複雑にしたり他サイトとの使いまわしをしないなど、個人でもできる対策はしておくべきですね。
まとめ:ペイパルは危険性を理解すれば安全に利用できる
今回は、ペイパルの危険性をメインに紹介しました。
- ペイパルの仕組み
- ペイパルの危険性
- 万が一ペイパルが不正利用された場合の対処方法
- ペイパルが安全な理由
これから先オンライン決済やキャッシュレス決済が増えていくことは確実です。
ペイパルは大手企業も採用しているので危険性がある決済手段ではありません。
これを機会にしっかり仕組みを知って、ペイパルを安全に利用していきましょう^^